Googleの親会社であるアルファベット株のaとcには、株主としての議決権があるかないかという決定的な違いがあります。証券口座でよく似た銘柄が並んでいるのを見て、どちらを買うべきか立ち止まってしまった経験はありませんか。
仕組みを一度理解してしまえば、自分の投資スタイルにぴったりの銘柄を自信を持って選べるようになるはずです。本記事では、各銘柄のメリットやデメリットを整理し、初心者の方でも納得して投資できる判断基準を詳しくまとめました。
読み終える頃には銘柄選びの迷いが消え、より前向きな気持ちで資産運用をスタートできるでしょう。それぞれの個性を正しく知り、賢い投資家への第一歩を踏み出してみませんか。

- 議決権の有無とティッカーシンボルの違いを解説
- クラスAのメリットとCのデメリットを詳しく紹介
- 株式分割の経緯と投資判断のポイントを提示
アルファベットaとcの違いと基本情報の解説

それでは、投資家なら必ず知っておきたいアルファベットaとcの違いについて詳しく見ていきましょう。
| 項目 | クラスa(GOOGL) | クラスc(GOOG) |
|---|---|---|
| 正式名称 | Alphabet Class A Stock | Alphabet Class C Stock |
| 議決権 | 1株につき1票あり | なし |
| ティッカー | GOOGL | GOOG |
| 主な所有者 | 一般投資家・機関投資家 | 一般投資家・従業員など |
議決権の有無
アルファベット社の株式において、もっとも大きな違いは「議決権」があるかどうかです。クラスa株は1株につき1つの議決権が付与されているため、株主総会での決議に参加する権利が得られます。
一方でクラスc株には議決権が一切設定されておらず、経営に対する意思表示はできません。
Google Cloud (Vertex AI Search)のレポートによると、クラスa株はガバナンスに関与できる普通株として扱われているのが特徴です。経済的な価値自体はどちらも同等ですが、この権利の差が最大の違いと言えますね。
「経営に参加している」という実感が欲しい方にはクラスaが向いています。実は、こうした仕組みはテック企業特有の支配構造を維持するために設計されたものなのです。

議決権の有無は、長期で会社を応援したい投資家にとって大切なポイントですよ!
ティッカーシンボル
米国株を取引する際に目印となるティッカーシンボルも、aとcでは明確に使い分けられています。クラスaは「GOOGL」となっており、最後にL(Listの意味)が付いているのが特徴です。
対して、議決権のないクラスcは「GOOG」という非常にシンプルなシンボルが割り当てられています。
証券会社の検索画面で「Alphabet」や「Google」と入力すると、必ずこの2種類が出てきます。迷ったときはLが付いているのが議決権ありのクラスa株だと覚えるとスムーズです。
私は最初、どちらがどちらか分からず混乱した経験がありますが、一度覚えると意外と簡単ですよ。
注文を間違えると権利が変わってしまうため、購入前には必ず確認する癖をつけましょう。取引ツールによっては、会社名が「Alphabet Inc Cl A」のように表記されていることもあります。



どっちのアルファベットを買えばいいか、ティッカーで見分ければ安心ですね!
株価の連動性
クラスa(GOOGL)とクラスc(GOOG)の株価は、基本的にはほぼ同じ動きをします。どちらもアルファベットという一つの企業の業績を反映しているため、強い相関関係があるのです。
業績が良いときは両方上がりますし、悪いときは足並みを揃えて下がる傾向があります。
ただし、議決権という付加価値がある分、クラスaの方がクラスcよりもわずかに高く取引されるケースが一般的です。この価格差は「議決権プレミアム」と呼ばれ、需給のバランスによって変動することもあります。
私が見る限り、その差は数パーセント程度に収まることが多いですね。
短期トレードであればどちらを選んでも大差ありませんが、わずかな価格差を気にするなら両者のチャートを比較してみるのも面白いでしょう。投資判断として、あえて価格の安い方を選ぶという投資家も少なくありません。



株価の動きは双子のようにそっくりですが、わずかな価格差にも注目ですよ。
投資信託の比率
個人投資家に人気のインデックスファンドや投資信託において、両者がどう組み込まれているかも重要です。例えばS&P500指数に連動する商品では、クラスaとクラスcの両方が構成銘柄として含まれています。
そのため、投資信託を通じて間接的に両方の株主になっているケースは非常に多いですね。
有名な「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などの商品でも、保有比率の上位にGOOGLとGOOGが並んでいるのを確認できます。インデックス投資をしている人にとってアルファベット株は知らず知らずのうちに資産の柱となっているはずです。
個別に買うのが怖い場合は、こうした信託報酬の低い投信を選ぶのも賢い選択でしょう。
資産運用の中でGoogleの成長を取り込みたいなら、まずは自分の持っている投資信託の中身を覗いてみてください。意外なほど多くの割合を占めていることに驚くかもしれませんよ。



投資信託でも両方の株が入っているなら、あまり深く悩まなくてもいいのかな?
クラスa株を購入する5つのメリット


ここでは、クラスa株(GOOGL)を選ぶことで得られる具体的なメリットを紹介していきますね。
議決権の保有
クラスa株を保有する最大のメリットは、何といっても企業経営に対して「1株につき1票」の投票権を持てることです。これは、株主としての正当な権利をフルに活用したい人にとって非常に魅力的なポイントとなります。
会社の重要な方針を決定する際に、自分の意思を反映させる余地があるのは心強いですよね。
個人投資家の1票で経営が劇的に変わることは稀ですが、権利を持っていること自体に価値があります。企業ガバナンスへの参加意識を高く持てるのがクラスaの醍醐味と言えるでしょう。
長期的な視点で企業の行く末を見守りたいなら、この権利は手放せません。
自分の投資先がどのような道を歩むのか、その決定プロセスに関われるのは株式投資の本来の楽しさでもあります。せっかく投資するなら、すべての権利が揃った状態を選びたいという方にぴったりです。



1票の重みを感じながら投資をするのは、株主としての誇りにも繋がりますね!
株主総会への参加
クラスa株の保有者は、アルファベット社が開催する株主総会への出席権利や、議案に対するオンライン投票の権利が得られます。これは、世界最高峰のテック企業の動向を肌で感じる貴重な機会となります。
総会では経営陣からの説明を直接確認できるため、情報収集の面でも有利になりますね。
議決権のないクラスc株でも傍聴できるケースはありますが、正式な権利としての参加はクラスaの特権です。経営陣の声を直接聞きながら投資判断の材料を得られるのは大きな強みになります。
英語の壁はありますが、公式の通知を受け取るだけでも「オーナー」としての意識が高まりますよ。
投資を通じて社会の仕組みや巨大企業の裏側を学びたい方にとって、これ以上の教材はありません。クラスaを選ぶことで、単なる数字のやり取り以上の価値を体験できるはずです。



株主総会の案内が届くと、本当にGoogleのオーナーになった気分になれそう!
資産価値の裏付け
クラスa株には「議決権」という明確な付加価値があるため、資産としての裏付けがクラスcよりも強固です。市場が不安定な局面でも、権利の伴わない株よりは売られにくいという心理的な安心感があります。もし将来的に企業買収などが起きた際、議決権を持つ株が有利に扱われる可能性もゼロではありません。
一般的に、同じ会社の株であれば権利が多いほうを選んでおけば間違いがありません。将来的なリスクに備えて権利関係がフルセットの銘柄を選ぶのは、合理的な投資判断だと言えます。
私も迷ったときは、少しの価格差なら「全部入り」のほうを選ぶようにしています。
「自分は経営に興味がないから」と思っても、市場全体がその権利に価値を置いている事実は無視できません。資産を守るという観点からも、裏付けのあるクラスaは魅力的な選択肢です。



おまけ(権利)が付いている方が、資産としても安心感があるのは確かですね。
市場の流動性
クラスa株(GOOGL)は、世界中の投資家から常に注目されており、市場での取引量が非常に豊富です。これを「流動性が高い」と言い、買いたいときに買い、売りたいときにすぐ売れるという大きなメリットを生みます。
取引が活発であれば、不当な価格で約定してしまうリスクも抑えられますね。
クラスcも十分な流動性がありますが、機関投資家の多くは議決権のあるクラスaを好んで取引する傾向があります。大きな資金が動きやすい銘柄ほど安定した取引が期待できるため、初心者でも安心して参入できます。
私も最初の1株を買うときは、出来高の多い銘柄のほうが安心感がありました。
特に相場が荒れているときこそ、この流動性の高さが投資家の命綱になることがあります。スムーズに現金化できるという点は、株式投資において絶対に外せない要素の一つですよ。



売りたいときにパッと売れるのは、大事なお金を守るためにも重要ですよね。
NISAでの購入
日本国内の投資家にとって嬉しいのが、クラスa株もNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠で購入できる点です。売却益や配当金にかかる税金が非課税になるため、長期保有を前提としたアルファベット投資とは相性抜群ですね。
Googleの成長を非課税で享受できるのは本当にありがたい仕組みです。
NISA口座で一度買ってしまうと、頻繁に買い替えるのは枠を消費するため現実的ではありません。だからこそ、最初から権利関係が整理されたクラスaを選んで長く持ち続けるのがおすすめの戦略です。
配当が出ないアルファベット株ですが、将来的な株価上昇の恩恵をフルに受けられますよ。
米国株投資の第一歩として、信頼できる超巨大企業の株をNISAでコツコツ積み立てるのは夢があります。クラスaなら「これさえ持っておけば大丈夫」という確信を持って運用できるでしょう。



NISAで一生持ち続けるつもりなら、納得感のあるクラスaが鉄板ですね!
クラスc株にある3つのデメリット


一方で、議決権のないクラスc株(GOOG)を選ぶ際に注意すべきデメリットも確認しておきましょう。
議決権の欠如
クラスc株を保有していても、アルファベット社の経営に関する意思決定には一切参加できません。これは、会社の方針に納得がいかない場合でも、株主として異議を唱える権利がないことを意味します。
どんなに多くの株を持っていても、経営陣に対して公的に声を上げる手段が限られてしまうのです。
投資家としての権利が制限されている状態は、心理的に少し物足りなさを感じるかもしれません。経営の不透明感に対して無力である点はクラスcの弱点と言わざるを得ません。
企業の健全性を監視したいと考える方にとっては、この欠如は無視できないデメリットになります。
「お金だけ増えればいい」と割り切れるなら問題ありませんが、株主という立場を重視するならストレスになる可能性があります。自分にとって「権利」がどれほど重要かを、購入前によく考えてみてくださいね。



意見を言えないのは、なんだか仲間外れにされているみたいで寂しいかも……。
出来高の低さ
クラスc株(GOOG)も世界的な銘柄ではありますが、クラスaと比較すると取引の出来高が若干下回ることがあります。流動性が極端に低いわけではありませんが、市場の関心がクラスaに集中した際、思った通りの価格で約定しにくい場面が稀に発生します。
特に大口の注文を出す際には、この差が無視できない影響を与えることもありますね。
個人投資家の小口取引であれば実害は少ないですが、市場の活気がクラスaに偏っている事実は知っておくべきです。流動性の差が将来的に株価の乖離を広げる要因になる可能性も否定できません。
私なら、同じような株価であれば、より多くの人が取引している方を選びます。
取引が薄い時間帯などは、買い気配と売り気配の差(スプレッド)が広がりやすい点にも注意が必要です。コストを抑えた取引を目指すなら、流動性の高い方を選ぶのが定石ですよ。



取引する人が多いほうが、適正な価格で売り買いしやすいから安心ですよ。
支配構造の問題
クラスc株の存在そのものが、創業者の支配力を強めるためのツールになっているという批判もあります。議決権のない株を発行して資金調達を行うことで、創業者は自身の持ち株比率を下げずに経営権を維持できるからです。
これは、一般株主の意見が軽視されやすい構造を生んでいるとも捉えられますね。
アルファベットの企業統治(コーポレートガバナンス)に疑問を持つ投資家にとって、クラスcの保有は複雑な気持ちにさせるかもしれません。株主還元よりも創業者の意思が優先される体制を容認することになるからです。
投資先の企業の在り方にこだわりがある人には、少し引っかかるポイントでしょう。
もちろん、創業者の強力なリーダーシップが今の成功を導いたという側面もあります。しかし、一極集中した権力が暴走したとき、クラスcの株主にはそれを止める力が備わっていないことを忘れてはいけません。



経営者のパワーが強すぎるのも、投資家としてはちょっと不安要素ですね。
アルファベットが株式を分割した背景


なぜGoogleはわざわざ「a」と「c」のように株式を分けたのでしょうか。その背景には深い理由があります。
創業者の支配権
最大の理由は、創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、会社の支配権を失わないようにするためです。通常の株式発行では、資金を集めるたびに創業者の議決権比率が下がってしまいます。
そこで、議決権のないクラスcを発行することで、創業者たちの議決権を薄めることなく、外部から資金を調達する仕組みを作ったのです。
ASSETS PLUSの解説でも、経営陣が長期的なビジョンを貫くために独自の株式構成を採用したと報告されています。彼らは短期的な株主の要望に振り回されることを嫌いました。
自分たちの信念に基づいた経営を続けるための、いわば「防御策」だったわけですね。
これによってGoogleは、数年先、数十年先を見据えた大胆な投資を続けることができました。創業者たちのこだわりが、今の巨大テック企業としての地位を築いたと言っても過言ではありません。



創業者が自分の思い通りに会社を動かせる魔法の杖のような仕組みですね!
買収の防止
複数の株式クラスを設けることは、他社による敵対的買収を防ぐ強力なバリアにもなります。買収を試みる企業が市場でクラスa株を大量に買い占めたとしても、創業者が持つ「クラスb株(非公開・1株10票)」の力には及びません。
この構造がある限り、外部の人間がGoogleの経営権を強引に奪うことは事実上不可能です。
クラスc株がいくら発行されても創業者の議決権は1ミリも揺らぎません。この安定感こそが、外部からの不当な干渉を排除し安定した成長を可能にした理由です。
私は、この強引とも言える支配体制が、結果的に株主の利益を守ってきた面もあると感じています。
巨大企業になればなるほど、さまざまな思惑を持つ勢力から狙われるリスクが高まります。アルファベット社は、最初からその戦いに勝つためのルールを自分たちで決めていたのです。



乗っ取りの心配がないから、安心して本業に集中できるというわけですね。
経営の安定性
この独自の株式構造は、組織全体の経営の安定性にも大きく寄与しています。創業者が絶対的な権限を持っているため、CEOの交代や重要な戦略変更がスムーズに行われます。
四半期ごとの業績に一喜一憂しすぎる「短期志向」の株主から、経営陣を守る役割を果たしているとも言えますね。
経営が安定していれば、社員も安心して研究開発に没頭でき、それがイノベーションを生む土壌になります。一貫した経営方針を維持できる仕組みがGoogleの強さの源泉と言えるでしょう。
投資家としても、コロコロ方針が変わる会社よりは、軸がどっしりした会社の方が安心ですよね。
もちろん独裁的な側面は否定できませんが、テック業界の激しい変化を乗り越えるにはこのスピード感が必要だったのでしょう。結果として、この「aとcの違い」が会社の強さを支える柱となったのです。



経営がぶれないのは、投資先として非常に大きなメリットだと思いますよ。
アルファベットac違いに関するQ&a
最後に、多くの投資家が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。
まとめ:アルファベットの違いを知り投資しよう
- クラスAは議決権がありC株にはないという違いがありますが、資産価値に大きな差はありません。
- ティッカーシンボルはA株がGOOGL、C株がGOOGなので、発注時の選択には注意が必要です。
- どちらを買うか迷った場合は、価格が同等で議決権も付与されるクラスA株を選ぶのが一般的です。
- 過去の株式分割により必要な資金が大幅に下がったため、少額からでも投資を始められるようになりました。
アルファベットの株には、議決権がある「クラスa(GOOGL)」と、議決権がない「クラスc(GOOG)」の2種類があります。最大の違いは、株主総会で1票を投じる権利の有無。
これ、実は見落としがちなポイントです。資産としての価値や株価の動きはどちらもほぼ同じ。
そのため、選ぶときの基準は非常にシンプル。経営に参加している実感が欲しいならクラスa、議決権にこだわらず手軽に保有したいならクラスcが正解です。
私のおすすめは、まず証券会社のアプリで「GOOGL」と「GOOG」の両方を検索してみること。迷ったら、株主としての権利がしっかりあるクラスaから検討すると安心ですよ。
Googleの成長を味方につけるために、ぜひ今日から少額投資を始めてみてください。








