関係代名詞のwhatとwhichの違いを決定づけるのは、直前に「先行詞」があるかどうかという一点に尽きます。「どちらも似た意味なのに、英作文でどう使い分ければいいの?」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、和訳に頼らなくても一瞬で見分けるための明快なルールがあり、それさえ知ればもう迷うことはありません。あやふやだった文法の知識を、ここで一度スッキリ整理してみませんか。
本記事では、初心者でも確実に判断できる見極めの極意を詳しく解説しました。読み終える頃には文法のモヤモヤが解消され、自信を持って正しい英文を書けるようになっているはずですよ。

- 先行詞の有無が最大の違い。whatは先行詞を内包。
- whatは名詞節、whichは先行詞を修飾する形容詞節。
- 接続詞thatとの判別方法やwhatの慣用表現を紹介。
関係代名詞whatとwhichの決定的な違い

まずは、英語のテストや英作文で一番の悩みどころになる「what」と「which」の根本的な違いを見ていきましょう。
先行詞の有無
一番の違いは、直前に説明される名詞(先行詞)があるかないか、という点に尽きます。whichを使うときは「本」や「人」といった具体的な単語が前に必要ですが、whatにはそれが要りません。
これ、最初は混乱しますよね。文部科学省の学習指導要領解説によると、関係代名詞は文の構造を理解して伝える力を養うための重要項目として、教育現場でも非常に重視されています。
だからこそ、ここを正しく使い分けることが英語力の土台になります。
正直なところ、先行詞があるかどうかを確認するだけで、正解率はぐっと上がります。前に名詞がなければwhatを選び、名詞があればwhichを使うと覚えておけば、もう迷うことはありません。
【用語解説】先行詞とは、関係代名詞のすぐ前に置かれ、そのあとの文によって詳しく説明される名詞のことです。
最近ではAIによる添削ツールなども普及していますが、まずは自分でこの基本ルールを判断できるようになることが大切です。自分で構造を理解していれば、AIの修正理由も納得感を持って受け入れられるようになりますよ。

まずは「直前の名詞」をチェックする癖をつけよう!
書き換えルール
whatの正体を暴くための便利な呪文があります。それは、whatを「the thing which」という3単語に書き換えてみることです。
これが成り立つなら、その場所にはwhatが入るのが正解です。
なぜ書き換えるのかというと、whatの中にはすでに「もの(thing)」が含まれているからなんですね。国立国語研究所の研究でも、英語のwhatは先行詞をその身に宿した特殊な形として、日本語との比較研究で詳しく分析されています。
つまり、whatを使っている時点で「こと・もの」という意味が自動的にセットされていると考えましょう。whatはthe thing whichという3語に置き換えて意味が通ることを確認すれば、英作文のミスは劇的に減ります。
「This is what I want.」という文なら「This is the thing which I want.」と言い換えても意味は同じです。この変換が頭の中でスムーズにできるようになれば、関係代名詞の理解はもう一歩先へ進んだと言えます。
独り言のようにこの言い換えを練習してみるのも、地味に効きます。構造を分解して理解することで、難しい長文が出てきてもパニックにならずに済むようになりますよ。



書き換えてみて意味が通れば、自信を持ってwhatを使えますね!
節の種類
文法的な役割として、whichが導く節は「形容詞」のような働きをしますが、whatが導く節は「名詞」の塊になります。この「名詞の塊になる」という点が、whatの大きな特徴ですね。
人間文化研究機構の研究によれば、日本人学習者にとってこの「what節が名詞の役割をする」という構造の習得は、特有の難しさがあると報告されています。whichのように後ろから修飾するのではなく、whatの塊がまるごと「主語」や「目的語」になるからです。
具体的には、what I bought(私が買ったもの)という塊が、文の中でひとつの大きな名詞として機能します。whichは前の名詞を詳しく説明し、whatはそれ自体が名詞の塊になるという役割の違いを意識しましょう。
この違いを理解していると、文の骨組みが見えやすくなります。複雑な構文を読み解く際も、どこからどこまでが名詞の塊なのかを判断する重要なヒントになりますよ。
大学入試センターの出題分析においても、この節の機能を正確に見分ける力は、読解力の指標として継続的に評価されています。ただの暗記ではなく「文の中でどう働いているか」を見る癖をつけたいですね。



whatは節全体で「巨大な名詞」を作っているイメージだよ。
関係代名詞whatの役割と使い方


それでは、具体的にwhatが文の中でどのような場所で活躍するのかを確認していきましょう。
主語にする
whatが導く塊(what節)は、文の主語として使うことができます。例えば「彼が言ったことは本当だ」と言いたい場合、what he said を主語に置けばOKです。
このとき、塊全体をひとつの「単数名詞」として扱うのがポイント。だから、そのあとに続く動詞も is や does といった単数形に対応したものになります。
これ、意外とテストで狙われやすいポイントなんですよね。
「What is important is…(大切なことは……だ)」という形は、スピーチや論文でも非常によく使われます。what節を文の主語に置いて重要なメッセージを強調する使い方は、表現の幅をぐっと広げてくれますよ。
主語が少し長くなるので、読むときは動詞の手前で一度区切って考えると分かりやすくなります。自分の意見を論理的に伝えたいときには、特に重宝する形です。
最近の英語学習サービスでは、こうした構文をゲーム感覚で並び替えるトレーニングも増えています。株式会社ポリグロッツのサービスのように、多様なテスト形式で演習を積むことで、主語としてのwhatも自然に使いこなせるようになります。



「What makes me happy is…」みたいに、自分の気持ちを伝えるのにも便利ですね。
補語にする
what節は、be動詞のあとに置いて「〜は……ということだ」という補語の役割も果たします。「This is what I need.(これが私の必要なものだ)」といった使い方が代表的ですね。
会話の中で「そういうことだよ!」と言いたいときも、「That is what I mean!」と表現できます。相手の発言を要約したり、自分の意図を強調したりする場面で本当によく耳にするフレーズです。
日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも議論の核心を突くときに役立ちます。be動詞のあとにwhat節を置いて具体的な内容を説明することで、話の着地点が明確になるからです。
補語としてのwhatを使えると、文がとてもスッキリします。関係代名詞whichを使って「This is the thing which I need.」と言うよりも、ずっとこなれた印象になりますよ。
使い方のコツは、まず「A is B」というシンプルな形をイメージすること。そのBの部分に、whatを使って具体的な説明を流し込む感覚で練習してみてください。



「That’s what I’m talking about!(まさにその通り!)」も定番のフレーズだね。
目的語にする
動詞のあとにwhat節を置いて、目的語として使うパターンです。これは一番よく使われる形かもしれませんね。
「I don’t know what to do.」や「Show me what you bought.」などがその例です。
「何を買ったか」「何をすべきか」という具体的な中身を、ひとつの名詞の塊として動詞のあとに添えるイメージです。これだけで、複雑な事情もひとまとめにして伝えられるようになります。
大学入試センターの共通テスト分析では、こうした目的語としてのwhat節を正確に訳せるかどうかが、点数の分かれ道になると指摘されています。動詞のあとに続くwhat節を「〜すること」と一塊で訳すのが、読解をスムーズにするコツです。
また、前置詞のあとに目的語として置くこともできます。例えば「I was surprised at what she said.」のように、atという前置詞のあとにwhat節を持ってくることが可能です。
whichの場合は前に先行詞が必要ですが、whatならいきなり前置詞のあとに置けるのが強み。この自由度の高さこそが、whatが英会話で頻繁に使われる理由のひとつでもあります。



「Listen to what I say.」みたいに、命令文でもよく見かけますね!
関係代名詞whatと接続詞thatの見分け方


whatとwhichの違いが分かったところで、次に立ちはだかる壁が「that」との区別です。ここもセットで押さえてしまいましょう。
接続詞that
一番の区別ポイントは、後ろに続く文章が「完全」か「不完全」か、という点です。接続詞のthatのあとは、主語も目的語も揃った完璧な文が続きます。
一方で、関係代名詞のwhatのあとは、必ずどこかが欠けた不完全な文になります。例えば「I know that he is kind.(彼が親切だと知っている)」のthat以下は、それだけで文として成立していますよね。
ところが「I know what he wants.」のwhat以下は、wantsの目的語が欠けています。後ろの文に欠けている要素があればwhatを選び、完璧ならthatを選ぶのが鉄則です。
この判別方法は、資格試験の文法問題でめちゃくちゃよく出ます。空欄のあとの文を見て、主語や目的語がちゃんとあるか指差し確認するくらいの慎重さがあってちょうどいいかもしれません。
正直、最初はパッと見で判断するのは難しいと思います。でも、何度も「後ろの文は完全かな?」と問いかける癖をつければ、パズルを解くように正解が見えてきますよ。



「thatはただの接着剤、whatは欠けているパーツを埋める代名詞」と覚えよう。
疑問詞what
「何?」と聞くときの疑問詞のwhatと、関係代名詞のwhat。実はこれ、見た目も構造もほとんど同じなんです。
専門的な言語学の研究でも、この2つを明確に区別するのは難しいとされています。
基本的には、訳し方で判断します。「何を〜するか」と訳したほうが自然なら疑問詞、「〜すること・もの」と訳すほうがしっくりくるなら関係代名詞、という具合です。
ただ、ぶっちゃけた話をすると、どちらで解釈しても文全体の意味はほとんど変わりません。疑問詞か関係代名詞かにこだわりすぎず、塊として意味を捉えるほうが実用的と言えるでしょう。
例えば「I don’t know what happened.」は、「何が起きたか知らない」でも「起きたことを知らない」でも、伝わる内容は同じですよね。文法的な名前に囚われて手が止まってしまうのは、もったいないです。
学習の効率を考えるなら、まずは「whatの塊が名詞として働いている」という大枠を掴むことを優先しましょう。細かい分類は、もっと英語に慣れてからでも遅くありません。



意味さえ通じれば、あまり神経質にならなくても大丈夫なんですね。
疑問詞which
whichも疑問詞として使われることがありますが、この場合は「どれ?」「どっち?」という選択肢の中から選ぶニュアンスが強くなります。
これは関係代名詞のwhichとは全く別物です。
疑問詞のwhichは、特定の範囲の中から一つを選ぶときに使います。一方で、関係代名詞のwhichは前の言葉を修飾するだけなので、この「選択」のニュアンスはありません。
「Which do you like?」なら「どちらが好き?」という疑問ですが、関係代名詞なら「The book which I like…(私が好きな本は……)」という説明になります。特定の範囲から選ぶときは疑問詞のwhich、説明を加えるときは関係代名詞と使い分けましょう。
この違いを意識すると、英語を聞いた瞬間に「あ、いま何かを聞かれているな」のか「説明が始まったな」なのかが判断できるようになります。リスニングでの理解スピードも上がりますよ。
慣れるまでは、文の最後に「?」がついているかどうかで見分けるのが一番確実です。英作文をするときは、自分が「選びたい」のか「説明したい」のかを自分自身に問いかけてみてください。



whichは「どれ?」、whatは「何?」、という基本の訳を忘れずにね。
whatを用いた関係代名詞の慣用表現


最後に、まるごと覚えておくと便利な定番の決まり文句を紹介します。これらは形が決まっているので、そのまま使うだけで英語が一段と上手に見えます。
what is called
「いわゆる〜」と言いたいときに使われる非常に便利な表現です。日本語の「世間で言うところの」に近いニュアンスで、専門用語やカタカナ語を紹介するときによく使われます。
例えば「He is what is called a self-made man.(彼はいわゆる苦労人だ)」のように使います。what is called のあとに、その呼び名を置くだけでOKです。
「what is called + 名詞」の形で、世間一般での呼び方を紹介します。文の中のどの位置でも使える、使い勝手の良い副詞的な塊として覚えましょう。
他にも「what is called “EdTech”」のように、最新の教育テクノロジーなどのトレンドを語る際にも便利です。what is calledは「いわゆる」という訳を当てはめるだけで自然な日本語になるのが特徴です。
自分で新しい言葉を説明するときや、相手の知らない言葉を出すときに、クッション言葉として使ってみてください。これを知っているだけで、説明がとてもスムーズになりますよ。



「いわゆる」って、会話でよく使いますよね。これならすぐ使えそう!
what we call
先ほどの what is called とほぼ同じ意味ですが、こちらは「私たちが呼ぶところの」という能動的なニュアンスが含まれます。日常会話ではこちらのほうが、少しだけ身近な感じがするかもしれません。
使い方は全く同じで、名詞の前に置くだけです。「She is what we call a genius.(彼女は、私たちが天才と呼ぶような人だ)」という風に使います。
「we」と言っていますが、これは特定の誰かを指すのではなく「一般の人々」という広い意味で使われています。だから、自分一人で話しているときでも使って全く問題ありません。
この表現が便利なのは、少し大げさな表現をするときに「みんながそう言っているんだけどね」というニュアンスを添えられる点です。what we callを使って世間の共通認識を表現することで、自分の意見に客観性を持たせることができます。
慣れてきたら、what is called と交互に使ってみて、自分の口に馴染むほうをメインに据えてもいいでしょう。バリエーションを増やすことが、表現の豊かさにつながります。



どっちを使っても間違いじゃないから、言いやすいほうから練習してみて。
what is more
「その上」「さらには」と、さらに情報を付け加えたいときに使われる接続詞のような表現です。前の文で何かを言ったあと、さらにダメ押しで情報を足すときに重宝します。
例えば「The hotel was cheap. What is more, it was very clean.(そのホテルは安かった。さらに、とても清潔だった)」といった具合です。ポジティブな内容にもネガティブな内容にも使えます。
文章を書くときに、同じような接続詞ばかり使ってしまうのを防ぐのにも役立ちます。besides や furthermore といった難しい単語の代わりに使うと、少し柔らかい印象になりますよ。
「もっと良いことには」なら what is better、「さらに悪いことには」なら what is worse と応用も効きます。what is moreは情報を追加する際の便利な接続フレーズとして、文頭に置くだけで使えます。
スピーチやプレゼンテーションで、最後に大事なポイントを付け加えるときにも非常に効果的です。相手の注意をもう一度引きつける、魔法の言葉として覚えておいてください。



「おまけに」みたいな感じで、話にオチをつけるときにも使えそうです!
関係代名詞 what which 違いに関するQ&A
最後によくある疑問を解消しておきましょう。皆さんがつまずきやすいポイントをまとめてみました。



迷ったら「直前の名詞」と「後ろの欠け」をダブルチェックだね!
まとめ:whatとwhichを正しく使い分けよう
- whatは先行詞を内部に含むため先行詞なしで使い、whichは直前の先行詞を詳しく説明します。
- whatの後ろには不完全な文が続きますが、接続詞のthatの後ろには完全な文が続くのが大きな違いです。
- 「〜すること」と訳して名詞の塊を作る場合は、先行詞を置かずに使える関係代名詞whatが適しています。
- whatを用いた頻出の慣用表現も併せて暗記することで、長文読解や英作文での得点力を高められます。
whatとwhich、最初は誰でも迷います。正直、私も学生のころは何度も間違えてきました。 でも、見分け方はシンプル。
直前に名詞があるかないか。 もう、これに尽きます。
説明したい名詞があればwhich、なくて「〜のこと」とひとまとめにするならwhat。これだけで英作文のミスが激減します。
「whatはそれ自体が名詞の塊になる」という感覚、これをつかむのが一番の近道。意外とすんなり解けるようになります。
仕組みがわかったら、あとは実際に手を動かすだけ。さっそく今から、学んだルールを使って例文を一通作ってみてください。
この小さなアウトプットだけで定着度が変わります!








